院長ブログ

1 過剰回内足

『足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術品である。』とレオナルドダヴィンチが述べたそうです。

 人の足は歩行時に、地面からの衝撃を和らげるために柔軟に変化したり、反対に地面を押し返すために強く硬く変化します。柔軟な足の状態を回内足、強く硬い足の時を回外足と呼びます。

柔軟な足(回内足)

骨と骨と結合がゆるく不安定な状態。その代わりに地面からの衝撃を分散し体にかかる負担を和らげてくれる。

歩行時やジャンプの着地の際に、体を衝撃から守る時に必要な足の状態。

 

 

回外足(強く硬い足)

骨と骨の結合が強く硬いため安定した状態。そのため地面からの衝撃に反発する力が強く推進力を生み出すのに適した足の状態。

 人の歩行はこの回内足、回外足を繰り返しながら、地面からの衝撃を和らげたり、強く蹴ったりし推進力を生み出し歩いています。

 過剰回内足とは、これらの一連の動作が上手く働かずに、ずっと回内足でいる状態、つまり過剰に回内が続く状態を過剰回内足と呼びます。

 そして、この過剰回内足が体の様々な不調を起こす原因になっているのです。










2023年01月20日

2 外反母趾

 外反母趾、その名の通り足の親指が外反状態になる、つまり外を向くのが外反母趾だと大半の人はお思いでしょうが、実はだんびろ(幅広い)足の人がなるのが外反母趾なのです。足の甲が広がると親指が外に小指が内に(内反小指)向いてしまうからです。

足の甲が広がると相対的に親指が外に小指が内に向きます。

つまり過剰回内足の状態で親指を強く踏みしめると外反拇指に、小指で強く踏みしめると内反小指にへと変形し、時に強い痛みが出現します。

 

つまり、外反拇指や内反小指の根本的な改善方法は過剰回内足を止めてあげればよいのです。

過剰回内運動を起こしている人の足の特徴は、足の裏や指に胼胝(たこ)やうおのめなどが目立ちます。

歩行時にそれだけストレスがかかっている証拠ですね。

外反拇指や内反小指を改善させるには、足を回外にする必要があります。

 

足を回外に保つには

①かかとの小指側に体の重心をおく。

②歩行時に母指球を踏みしめない。

③膝を内側に入れない。

④歩行時にはつま先が進行方向を向くように足を出す。

以上を注意して頂くと、現在抱えている膝や股関節の痛みが改善するかも知れません。


2023年01月20日